2024年4月7日、ついに待望の日本GP in鈴鹿。
日本人にとって最も熱いレースが、桜が満開の季節に初めてやってきた。
好調の角田は、予選でしっかり10位をゲット。
このままいけば鈴鹿で初ポイントだ。
もちろん今回の推しドラは角田裕毅に決定。
ホームGPであるホンダにとっては、是が非でも優勝したいところ。
個人的な見どころは以下の2つ。
- 角田vsリカルドの、ローソンの行き先はどうなる?対決。
- ルクレールvsサインツの、サインツ放出して良かったのか?対決。
見どころ満載の日本GP、いよいよスタートだ。
スターティンググリッドに並ぶ各車、タイヤ選択はけっこう分かれた。
トップ11台はミディアムスタート、新品ソフトを持っているアロンソはソフト、マグヌッセンと周がミディアム、その他はソフト。
今回は各車十分に走り込みができておらず、タイヤ戦略は難しいようだ。
フォーメーションラップが終わり、そして待望のスタート!!
ポールポジションのフェルスタッペンが1コーナーを制しペレスが続く、ソフトタイヤのアロンソが滑り出しが良さそう。
そのまま混乱なく行くと思った矢先、クラッシュは起こった。
アルボンがタイヤバリヤーに突っ込んでいる。
その接触の相手は・・・ダニエル・リカルド。
解説によれば、ミラーを見ていなかったようだ。
ああ、やってしまったな。
チームでの立場が危ういとはいえ、戦果を焦りすぎだよリカルド。
今期早々にリアム・ローソンがやってきそうな予感。
レースはレッドブラッグが出てレース中断。
ちなみに角田はスタートで出遅れ、12位まで落ちてしまった。
18台でレースのやり直し、スタンディングスタートで再開。
2度目のスタート、出だしは1回目と同じくフェルスタッペンとペレスがそれぞれ1位2位で1コーナーを制す。
そしてノリス、サインツ、アロンソと続く。
角田は今度は好スタートで3台抜きの9位。
ただし10位のラッセルが早い。
8位のハミルトンもだが、やはりメルセデスは早い。
角田は別カテゴリーかのごとく、ラッセルに抜かれてしまった。
そしてどうやらソフトタイヤには厳しい環境のようだ。
路面温度が予想以上に高く、タイヤが早くタレてしまうよう。
それを察知してか、ヒュルケンベルグは早々にピットイン、ソフトからハードへと切り替える。
小松代表は誰よりも先に動く。
それに続くかのようにボッタス、周、角田もハードタイヤへ交換。
再スタート前にハードタイヤに変えていたメルセデス2台が、どうやら正解のようだ。
12周目、ラッセルがチームメイトのハミルトンに追いついてくる。
ペースはラッセルの方が早そうだ。
ここで私としては耳を疑うような無線が入ってきた。
「ジョージ(ラッセル)を先に行かせた方が良い?」
7度のワールドチャンピオンであるハミルトンが自分からこんな言葉を口にするとは・・・。
チャンピオン時代のハミルトンであれば、自分が1ポイントでも多く取れるような戦略を優先してきた。
それをこんな序盤で言っちゃうなんてね。
ハミルトンは来季はメルセデスを離れフェラーリへ移籍することが決まっている。
今年はもう諦めてしまっているのか?
そんなことすら思わせるような、弱気な無線だった。
レース23周目。
誰もがビックリするような、本レース一番の見せ場がやってくる。
13位まで後退していた角田がピットインする。
しかしこの時ピットへ入ったのは全部で5台。
マグヌッセン、ボッタス、サージェント、角田、ストロールの順で5台同時ピットイン!!
そして奇跡が起きる。
ピット作業を終え最初に出てきたのは、なんと角田!!
後ろから来るオコンまでかわした。
このスーパーチームプレイによって11位復帰となる。
しかしこんなピットインは見たことがない。
私が記憶する限り、ベストピットストップだろう。
全ての日本人はこの時、RBのチームスタッフを神と崇めたに違いない。
33周目、角田は前を走るヒュルケンベルグに追いつく。
そして逆バンクでアウトから危なげなく抜いていく。
綺麗なオーバーテイクだった。
これにて角田は10位へ上り、鈴鹿での初ポイントが期待大となる。
角田の前を行くのは、レッドブル2台、フェラーリ2台、マクラーレン2台、メルセデス2台、アストンマーチン1台。
全て上位チームだけあって、中段チームの角田はさすがにここまで。
ストロールとのタイム差バトルを制し、そのまま10位チェッカー、鈴鹿での初ポイントを獲得する。
9位のハミルトンには大きく離されたが、チェッカーまでは自己ベストタイムを出し続け、アストンマーチンの1台を倒したのは本当にスゴイことだ。
ここ最近の角田の評価は高い。
以前と違って安定した走りを続け、ミスも少ない。
今年の鈴鹿は、角田の大きな成長を感じれるレースだった。
レースを制したのは言うまでもなくフェルスタッペン。
2位はペレスで、またもやレッドブルのワンツー。
前回のオーストラリアGPではトラブルが発生したフェルスタッペンだったが、やはり現チャンピオンは強かった。
レッドブルだけ別次元の車では?とさえ思えてしまう。
ホンダエンジンが最強なのは日本人として嬉しい限りではあるが、独走するとシーズンがつまらなくなる。
昨年のようにね。
しかし今の段階だと、レッドブルにトラブルでも起きない限り、他のチームには優勝のチャンスが薄いように感じる。
そのなかでもフェラーリは一番良さそうなので、是非ともフェルスタッペンに挑戦し続けて欲しい。
っていうか今シーズンはルクレール元気ないなー、もっと頑張れよ!!
来季放出されるサインツの方が活き活きしている。
あとはハミルトンも少し気になるかな・・・。
ちょっと弱気では???
さてなにはともあれ、今年の鈴鹿は角田の活躍が目立っていたと思う。
F1で日本人が活躍できたレースはごくわずかである。
表彰台に登れたのは、鈴木亜久里、佐藤琢磨、小林可夢偉の3人のみである。
そして頂点は未だ誰も経験していない。
いつの日か表彰台の中央に日の丸国旗が掲げられる景色は見られるのだろうか・・・。
まずは日本人4人目の表彰台へ上がれるよう、角田裕毅の今後の成長と活躍に期待したい。
今年の鈴鹿はグッドレースだったよ、角田。
次戦の中国GPでは更なる飛躍を!!
auto sport web様より引用
Pos. No. Driver Team Time / Gap Laps 1 1 M.フェルスタッペン レッドブル 1h54’23.566 53 2 11 S.ペレス レッドブル 12.535 53 3 55 C.サインツ フェラーリ 20.866 53 4 16 C.ルクレール フェラーリ 26.522 53 5 4 L.ノリス マクラーレン 29.700 53 6 14 F.アロンソ アストンマーティン 44.272 53 7 63 G.ラッセル メルセデス 45.951 53 8 81 O.ピアストリ マクラーレン 47.525 53 9 44 L.ハミルトン メルセデス 48.626 53 10 22 角田裕毅 RB 1Lap 52 11 27 N.ヒュルケンベルグ ハース 1Lap 52 12 18 L.ストロール アストンマーティン 1Lap 52 13 20 K.マグヌッセン ハース 1Lap 52 14 77 V.ボッタス キック・ザウバー 1Lap 52 15 31 E.オコン アルピーヌ 1Lap 52 16 10 P.ガスリー アルピーヌ 1Lap 52 17 2 L.サージェント ウイリアムズ 1Lap 52 NC 24 周冠宇 キック・ザウバー DNF 12 NC 3 D.リカルド RB DNF 0 NC 23 A.アルボン ウイリアムズ DNF 0 【正式結果】2024年F1第4戦日本GP決勝